宇佐八幡にて (写真提供・ルンル会員MIさん) |
丹田呼吸・腹式呼吸は 自律神経失調症を引き起こす? 12月京都ルンルの一回目が終って雑談している時に 、この話が出ました。話のきっかけが何であったか忘れましたが興味深い内容なので報告します。 禅病といわれるものは自律神経失調症で、その原因が丹田呼吸にあると植原先生が言いだして、腹式呼吸も弊害があると言うので思わず耳をそばだてました。大切なのは横隔膜を上下させる呼吸で、吸う時は丹田の近くまで下げれば自然にお腹が膨らむ訳で、無理にお腹を膨らませて吸い込むのは本末転倒だということです。 さらに大事なのは一杯に横隔膜を下げた上に、胸呼吸でさらに空気を吸い込む時にとんでもない何か?が分泌されると言うことです。 吐き出す時は横隔膜を上に上げていけば自然に空気は排出されます。 解剖学的な正確さは が面白くない理由 その事を聞いて、一つ思い当たる事があります 。腹式呼吸の訓練を積んだオペラ歌手やコーラスの歌声が没個性的に聴こえて、もう一つ情感が涌きあがらないのは何故だろうと以前から疑問を感じていました。 あきらかに胸や喉で歌っているのに、耳に心地よい歌手が沢山います。 オペラばかり聴いている人なら、歌っているのが誰かを言い当てる事ができるかもしれませんが、たまにしか聴かない者には殆ど区別がつきません。ところが演歌やポップスやジャズシンガーの場合はよほど個性の無い歌手以外は大体聴き分けられるのではないでしょうか。エラフィッツ・ジェラルドとニーナ・シモンとビリー・ホリデーでは最初の発声からして全く違います。ただ単に歌声を聴くだけではなくて、その歌手の息遣いを感じる事によって何かが心に響いてくるのではないかと・・・最近ジャズボーカルに嵌っている当方は考えた次第です。(ポイントがずれたかもしれません、カラスとティバルディとベルガンサでは最初の 発声からして違う、ジャズシンガーは皆同じに聴こえると反論されそうです) |