仙寿庵は日本中の女将が自分で
泊まりたい宿ナンバーワン
今回は4万円と言う参加費の為か、9月早々で皆さん忙しかったのか分かりませんが、関東から3人関西から2人計5名のルンル会員と植原夫妻と菊枝奥さんの友人で計8人とこじんまりしたグループになりました
。
菊枝奥様とお友達はるん・るを受けなかったのでダブルベッドぐらいの広さの敷布団を5人分並べてゆったりと寝転びました。行ってから知ったのですが、ここは全国の女将が自分で泊まりたい宿のトップにあげると言う事です。
部屋専用の露天風呂は5人が
一度に浸かれる大きさ
一番左の写真は部屋の露天風呂と横に置かれた木製の椅子です。右側の椅子が二つ並んでいる写真は読書ルームの外側です。本棚にはパンタ笛吹の「裸のサイババ」や深野一幸の「超エネルギー革命」や船井本まで並んでいて、本物の暖炉があります。本当にお金にゆとりのある方はウィークデーに連泊して何もしない贅沢を楽しむのかもしれません。
85〜95点で揃えている
忙しい女将が自分で泊まりたい宿と言うのは十分に納得できます。 一泊3万4千円〜6万円と言う料金も納得できます。今回我々が泊まったのは上から三番目のランクの部屋で長いエントランスがあって本格的な茶室まで付いています。
(休前日は49,500円の部屋)
接客や建物のつくりや様々な仕掛けは95点、料理及び建物の自然との調和に関しては75点と言うのが当方の採点です。
自然との調和の
100点と言えば
自然との調和で最高だったのは、ミクロネシアの端っこカロリン諸島にポナペ島と言うのがありまして、そこにオーストラリア出身の夫婦が移住してきて、何年もかかって手作りのホテルを建てました。
The Villageと言って客室は山の中に点在するコテージです。電話もテレビもありませんが、各棟に温水シャワーがあって、 天井には大きなプロペラがゆったりと回っています。巨大なウォーターベッドの真上にはネットが張ってあります。30cmぐらいの鳴きトカゲがポトリと落ちてくるからです。夜になればカサコソと蟹の歩き回る音や、聴いた事の無い虫の声や、短くキキと鳴くトカゲの声が耳障りでなくて優しい子守唄となって自然な眠りを誘います。
仙寿庵は自然の音を完全に遮断しています。ポナペのホテルが自然の林の隙間に客室を建てているのに対して、仙寿庵はいったん更地にした土地に建物を建てて芝生や白樺を植えています。
料理の100点と言えば
仙寿庵は全国から最高の食材を集めて、腕の良い職人さんが一品一品心を込めて造っています。たとえば長い串にさして焼いた鮎は四万十川のものです。
それでも四万十市の料理処しばてんの料理には負けています。陶板の上にステーキ肉とアスパラとジャガイモを並べて焼きます、全て最高の素材だと説明を受けましたが、肉は三重県伊賀上野で食べたものとはかなり差があります。アスパラガスは岩木山の麓でとれたものを箱にいっぱいプレゼントしていただいたものが最高でした。
本当に美味しいのは、その素材が最も美味しい時期に現地に行って、最も素材の味を生かす調理法で造られたものだと思います、それには如何に優秀な調理師でも勝てません。アワビの肝をすり鉢ですって、アワビの肉を中に混ぜ込んで蒲鉾の様に固めた料理が出てきましたが、殻付きのまま火の上で炙って質の良いバターを乗せた味には到底及びません。手を加えすぎて素材の旨味を殺している例です。
金はあるけど時間が無い人には
確かに素晴らしいところです
ロビーで見た宿泊客は殆どが30〜40歳代の経営者かそれに近い人達のように見受けられました。殆どの方がソファーに座ったらすぐに携帯を取り出しました。仙寿庵のスタッフが全員おっとりとした雰囲気を持っているのに対して、宿泊客は殆ど厳しい表情をしています。
例外は2〜3人連れの若い独身OL達です・・・・この時代の象徴ですね。宿の第一のテーマは「癒し」と言う事でしょう、但し方々で焚いているお香の匂い(白檀)が強すぎて紅一点で参加したルンル会員さんが「
少し気分が良くない」とつぶやきました。彼女は最近エッセンシャルオイルに凝っています。
結論・・・ポナペ島のThe Villageに泊まろうとすると日程は最低一週間は必要だし、費用も基本ツアー費が13万円ぐらいに食費、飲み代、ダイビング費用を合わせると総額で20万円ぐらいかかります。
欧米から来ている他の宿泊客に話を聞くとバカンスは一ヶ月から二ヶ月もあると言います。それでもそれ程大金持ちと言う雰囲気の人達ではありません。彼等は毎日ダイビングをしないし、日本人のように毎晩高価なマングローブガニを注文すると言う事もありません。
(毎日数匹を村の住民がホテルに届けていますが、とてつもなく美味いのです)忙しい日本人には仙寿庵ぐらいの 贅沢が似合っていると言う事ですね。
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