典型的な事例 見る見るうちに腹水がたまって胸から下はパンパンに膨れ上がった。驚いた姉が横浜から飛んで来て今日で3日、毎日5Lの腹水を抜いても、どんどん溜まるので針を刺したまま容器に溜めたら30分で3Lにもなった。姉の前では我ままで我慢の出来ない性格がもろに出て、勝手に点滴の針を抜いてしまったり、腹が減ったと食事の後にパンを買いに走らされたり・・・「景気の良い時には月に100万も収入があったのでこちらが苦しい時には援助してくれたり優しい弟でしたが、今回はほとほと疲れてしまいました、このまま早く死んでくれたならと思う事もあります」と力無く呟かれます。九州の父も弟が倒れる前に、親子の縁を切ろうかとまで言っていたのです。「たとえ退院できても九州には帰りたくないと言うので、私が引き取る事になるでしょう」。姉から聞いた話、患者本人48歳 |
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サイボーグ化される パーキンソン病患者 綾戸智絵風の気さくな若い女性の脳と腋の下には機械が埋め込まれています。18歳で発病し20歳で結婚して、2ヵ月後に出産した3児の母です。ドーパミンの発生量がコントロール出来なくて手足が震え、感情が暴走を始めると言うパーキンソン病の実態はまだ解明されていないようです。脳内に受信端子を取り付けて腋の下に発信機を埋め込んでドーパミン量を調整する訳ですが、必ずしも症状が改善するとは限らないと言う事です。明日の朝から手術で、左右対称にもう一組機械が埋め込まれます。まるでサイボーグやと笑っていました。 28歳 |
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舌癌の妻は唾液が 出なくなった 肝臓と膵臓で入院している男性が、舌癌の奥さんの壮絶な様子を語ってくれました。左右の顎の下、顎の中心、舌を断ち割られて腫瘍を取り除いたら唾液が出なくなって、味覚も無くなってしまった。絶えず湿らせておかないと、舌がくっついて口が開かなくなる。そんな状態なので食事は鳥のように丸呑みする事しかできなくなった。食事中に絶えずゲーゲーと音を立てるので、周りから気持ち悪がられて外食ができなくなった。悪い部分は全て取り除くと言う医療では患者の平穏な日常生活を取り戻すのは難しいようです。 50歳代後半 |
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古いMRIで刺青男は 死ぬかもしれない 恰幅の良いスキンヘッドの男性は、全身に刺青を入れています。建築現場に行く途中で鞭打ち症になって、さらに自宅のベッドの角に腰をぶつけて骨折し腹全体に大きなギブスを巻いています。ウォッシュレットでないとトイレに行けませんのやと辛そうです。最初に担ぎこまれた病院のMRIが古くて「刺青の身体にかけたら皮膚が焼けて命の保証が出来ないと言われてここに来たのですわ 」。飲む時はヘネシーを一度に半分空けると言い、血圧は220になる事もあるらしくて、腰をぶつけたのは眩暈によるものと思われます。やけに病院事情に詳しいと思ったらC型肝炎を筆頭に色々な病気に罹って転々としたと言う事です。 40歳代半ば |
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16歳から毎日酒を飲むと 16歳で左官見習いになり葡萄酒を覚えて毎日飲んでいた。親方が日本酒好きで20歳になってから毎日付き合う間に酒が強くなった。ToTo製品専門の工事会社に入ってからは仕事が忙しくなり、時間も不規則になって一升酒を飲むようになった。重度の糖尿病になって入院したら、脳梗塞も見付かった。最近は病院の部屋が分からなくなってウロウロ探すので、看護婦が持ち物に部屋の番号を書いてくれた。 60歳前後 |
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元トヨタのセールスマン 前歯が殆ど無くて唾液で顎を濡らしているので70代後半と思っていたら52歳と聞 いて驚きました。車のセールスは夜が中心になるので疲労とストレスが溜まり毎日酒 を飲むようになった。42歳で倒れた時には血管が詰まり心臓に十分な血液が流れなくなってバイパス手術を受けた。脳の血管も細くなっているが脆くなっていて拡幅する事ができない。職場復帰は不可能になり無収入になったので妻とは協議離婚した。子供はいなかった。医者には内緒と一本の煙草を静かに燻らす姿は枯れた老人そのものです。退院後は老人ホームに入居する予定です。 52歳 |
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食べ過ぎ、飲み過ぎ 一ヶ月以上、病院で過ごす内に患者さん達は食べ過ぎ、飲み過ぎではないかと感じるようになりました。病院食では足りないと殆どの人が言い、保温ポット3個分のお茶を飲みます。病院側も患者もたっぷりと栄養をとり、大量の水分を摂取する事が正しいと信じています。 |
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トータル医療&代替医療 は手強い拒否反応にあいました! 当方が常識と考えている話を持ち出したら、オームかパナウェーブのように刺青男は受け止めました。今受けている医療をひたすら信じるのも一つのスタンスであって否定できません。 |