腹を立てたらUFOが

白いキノコ

　久しぶりに電話口で怒鳴ってしまいました。よくある商品投資の勧誘です。こういう電話の常として、仕事が忙しい時間帯にかかってきました。声から判断すると２０代後半でやや仕事に慣れてきた感じの物言いです。　

　「アメリカで起こったテロ騒ぎで今金が買い時です！！」と大声でがなりたてるを聞いてムカーときました。「そんなものの考え方をするから今度のような事が起こるんだ」　そう言うと、相手は「そりゃないですよ」と馬鹿にしたような口ぶりでヘラヘラ笑っています。

　ブチ！！と切れてしまって「今無性に腹が立っている、こんな電話二度と掛けてくるな」と怒鳴りました。最初に狂牛病報道があった日の夜に焼肉を食べに行きました。　誤報と後で分かった二例目の狂牛病騒ぎの夜には「カプリチョーザ」で骨付きステーキを食べました。何時もは順番待ちスペースに大勢いるのに、その日は客がいませんでした。ポツンと一人のウエイトレスが、テーブルを拭いていました。人の心が物凄く不安定になっているみたいですね。狂牛病で大騒ぎするのだったら、狭い路地を猛スピードで走るようなドライバーから免許証を取り上げるのが先ではないでしょうか？　

　そんな地球を観察する為に小さなUFOが叢に着陸していました。光を発する親指ほどの生命体が聖なる光線を放射しています。なんて嘘ですが、いつも犬がウンコをする叢に白いキノコが四個並んで生えていました。食べられる種類のはずですが、奇妙な雰囲気を漂わせているので、観賞用に触らずにおきます。