高次元医学

1998年4月

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本の表紙
 会社の経営状態が大好転し、それが日常的なものになったある日、営業マンHの足が突然腫れて痛み始めました。病院で診てもらうと、血液が固まる難しい名前の病気で、この痛みが徐々に昇り、心臓に達した時は命に関わると告げられ、Hは蒼くなりました。普段から口を開けば悲観的な言葉が多いので、注意していました。  

 早稲田大学の哲学科卒で、他の社員とは少しタイプが違います。6年前に社員旅行で長崎に行き希望でハウステンボス組と、未知能力証明人、久村さんの喫茶「アンデルセン」組に分かれました。その時、私に付いて来たのが妻とHでした。上手い具合に三人とも最前列カウンターに座る事ができました。Hは十二年前に離婚して以来、営業成績最下位、遅刻常習者でしたが、一年ほど前から突然朝一番に来るようになり、成績も皆と並んだ矢先です。

  ピンと来たので、伏見で高次元医学を実践されている内科医、堀田忠弘先生の所にむりやり行かせました。これまで大勢の方に先生を紹介し、例外なく喜んで下さいました。 無理やり行かせたのはHが始めてですが、私には確信がありました。 次の日早朝にHからの電話がかかって来ました「あれから、もっと痛くなって歩くことが出来ません」私は先生にどう言われたか聞きました。 「O−リングテストをされて、ヘルペス3が原因と診断され、薬を戴いて一週間後に来なさいと言われました」・・・やっぱり!!  

 「堀田先生が何も言わずに一週間分の薬を出されたときは、飲み終る頃に必ず治るで」と告げました。しかし、彼の声から納得した様子は感じられません。とりあえず電話を切って出社すると、ポストに分厚い封筒が入っていました。
 差出人は、癒しのシンセサイザー芸人YSさんでした。前回の「超個人的な話」に感激され、友人のヒーラー中西研二さんがVOICEから出した「そのまんまでオッケー」と言う本をプレゼントしてくださったのです。

  パラパラとページを繰って驚きました。私が今日見舞いに行って、Hに話そうと思っている事が、全て載っています。午前中に、二食分のお弁当と戴いた本を持って、一人住いの彼の家に行きました。そして一週間が経過し、職場復帰できたのは言うまでもありません。パチパチパチ(拍手)
堀田医院
京都市伏見区深草泓の壷町28
電話075ー645ー1730
木曜休診
参考図書
KKベストセラーズ
宮崎雅敬著
「万病の原因はウイルスだった

 ※社員Hですが、この文章を書いた4年後に くも膜下出血で突然亡くなりました。享年48歳

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