イティハーサより鬼幽 |
自然農法で栽培中のカボチャが枯れかけています。ウドン粉病が発生し ました。最初中心部の4〜5枚の葉に片栗粉を振りかけたような斑点が表
れました、それがみるみるうちに周りに広がっていきました。どうしても 農薬は使いたくないので、8個のカボチャが収穫できる大きさになるまで 茎が持つかどうか、今はただ見守るばかりです。事態は6月末の雨降りの
日々から始まりました。それまであまりにも順調にきましたので、出会う 人ごとに農業なんか簡単だと吹聴してまわりました。その中には実家が農家と
いう方が何人かいて、「どうやっても1年目はうまくいくもんや」とか、 「たまたま条件が良かっただけ、これから色々出てくるで」とか言います。
EMの本も読んだし、赤峰さんにも会ってきたから常識は通用しないよと、 お腹の中で笑っていました。そして今、根拠のない自信は簡単に崩れてし まいました。地球温暖化現象による天候不順が原因だ、車が悪い、エアコ ンが悪い等というのは簡単です、しかし本当の要因は私自信の愛情不足だ と気付きました。そんな時に、「もののけ姫」を観ました。詳しい内容は 省きますが、観終って何か得体の知れない気持ちが湧き上がってきました。 精神世界の情報を山ほど詰め込むうちに、何となく人よりは、自然の事や 文明がもたらす弊害を判っているように考えていました。映画はその観念 的な分類を見事に覆しました。 癒しと破壊の巨大なエネルギーを持つ自然と一体化した<サン>、対局 として、鉄を造り鉄砲を創り空気を汚すタタラ場のリーダー”エボシ御前” が冷酷な独裁者ではなく、自身も日陰者の前身を持ち、身売りされた女達 やハンセン氏病患者に生活と生き甲斐の場を提供しています。 主人公”アシタカ”はそのどちらにも属せずに、亡びと死の蔭を背負いな がら、傷ついたものに対しては無条件でその命を救おうとします。それで いて単なる平和主義者ではなく、護るべきもののためには強い戦士にも なります。その3者に共通して流れているものは、強い『愛』だと感じました。この映画は実現したい自分を様々な形で見せてくれたと思います。 8月28日のスーパーテレビは宮崎駿さんとスタジオジブリを取材して、 「もののけ姫」制作の全貌を伝えました。 彼の素晴らしい感性と、素敵 なリーダーぶりに又々感動です。話は変わりますが、なずな農園を訪問 してから、我が家の食卓が一変しました。と言っても、たいそうな事では 無く漬物という一品が増えたということです。小さい頃から古漬けの漬物 が好きだったのですが、店頭で売っているものは着色料や、合成保存料、 化学調味料が入っているという理由で妻が購入しないまま20年が経過し ました。 前に、EM処理した種から蒔いた野菜ばかりが順調に育っているように 書きましたが、実際一番収穫が多かったのは苗から育てたキュウリです。 はじめは食べきれないものを近所に配っていたのですが、あまり沢山 採れるのでどうしょう?という時に、漬物が常食すべき日本古来の健康 食品だと知ったのです。ところが妻共々生まれてこのかた糠漬けを自分 で世話したことがありません。とりあえず生協で自然塩を使った糠漬け の元とタッパ式の容器を買い、張り切って漬けたのですが2〜3日経つ と掻き混ぜる度に目がチカチカして涙がポロポロ出ます。食べると洋カラ シの匂いがきつくて好きだった古漬けの味とは程遠いのです。娘が通学でJR桃山駅を利用していて「駅前の自然食の店で糠漬け の元があった」と言いますので、5袋買うように頼みました。今回は、 塩はシママースで、洋カラシではなく鷹の爪が入ってます。これは良さ そうだとピンときました。もったないのですが前の糠床を捨てて新しく 漬け直しました。大正解!最初の1週間は塩辛かったのですが、今は あの懐かしい古漬けが毎回食卓にのっています。美味しいだけでなく、 陰性野菜が陽性の食品に変わるという素晴らしい効果もあります。 でもありません。かぼちゃの話がどっかに行きましたが、結局その年 は3〜4個の収穫で終わりました。 |
※この頃は「もののけ姫」に素直に感動していましたが、2015年の今は 人の中に潜む魔性を否定してはいけない事に気付きました。神性と魔性の バランスが上手くとれている状態を保つ事で、3次元をしっかりと歩む事が 出来ます。 |