Yoshii9の良さはバランスが取れている事
スピーカーのバラ売り? タイムドメインYoshii9だけで聴いていると何となく物足りなくて、比較用に他のスピーカーも欲しくなりました。リサイクルショップで、適当な出物がないかと見に行ったらミツビシダイヤトーンが有りました。これでも良いかと思い店長に声を掛けると一個が12000円との事。 そんな馬鹿なと買う気が失せました。それに小ぶりなケースに3個のスピーカーがひしめき合うように取り付けられています。 |
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現在のスピーカー デモで鳴っているのですがちっとも良い音が出ていません。他のも全て小さなスペースに大きなスピーカーが2〜3個並んでいます。これらは1970年代の始め頃から姿を見せ始めたエアーサスペンション型と言うBOXの中の空気をバネにするブックシェルフタイプのスピーカーを、形だけ真似たバスレフ型や密閉型のようです。住宅事情の関係でこんなスタイルのスピーカーしか作らなくなったようです。大きなスピーカーが沢山付いていたら高く売れるし、アンプも高出力タイプが要求されるのでメーカーにとっては都合が良かったのでしょう。 |
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昔のスピーカー 欲しかったのはユッタリとした箱にフルレンジスピーカーが一個付いた物ですが有りません。買うのを諦めて車を走らせているうちに「家に有るじゃないか!!」と気が付きました。30数年前に使っていたパイオニアのPAX−20Fが会社のバックグラウンドミュージック用に棚の上に横たわっています。しかも数年全く鳴らしていません。 (ツーウェイフルレンジスピーカーです) |
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密閉型と開放型の違い ホーンツイターの線が外れているので直にスピーカー用のリード線をハンダ付けしたりサランネットを切り取ったりと整備してからオークションで買ったケンウッドのプリメインアンプに繋ぎました。リサイクルショップで鳴っていたダイヤトーンとは比べようもない豊かな音が流れてきます。Yoshii9に先入観を持たない人に両方の音を聴かせたら、この骨董品スピーカーの方が良い音がしていると感じる人がいるかもしれません。 但し録音状態が良くないものや、エレクトリックベースやドラムスがボンボンと響くのをバックに歌う歌手のものをかけた場合の話です。 (バスレフ型は不自然に低音が強調されると嫌う人もいます) 密閉型も小さな箱に大きなスピーカーを取り付けて内部の限られた空気をバネにするエアーサスペンション型と、スピーカーの動きを押さえないだけの容積がある巨大な箱(高さ1m以上)に入れた無限バッフルに近いものと、見栄えだけ派手にする為に小さな箱に沢山のスピーカーを並べた物があります。今回引っ張り出した骨董品はバスレフ型で、Yoshii9は無限バッフルとバスレフ型の併用タイプと思います。 忘れてはいけないものにホーン型スピーカーが有ります。タイムドメインのGS−1はこのタイプでした。基本的に管楽器と構造が似ています、ドライバーと言われる音源部に大きな“ラッパ”が付いたものです。当方も高音部と中音部をホーン型にして、低音部だけ大型のコーン型ウーハー、一台のプリアンプとディバイディングネットワーク、3台のメインアンプで鳴らしていたことがあるのですが、価格的に高くつくのとスピーカー間の調整が難しくて中音部のドライバーが壊れたのを期にやめてしまいました。 それぞれに一長一短があり、そんな意味ではYoshii9は30万円の値打ちがあるバランスの取れたシステムと言えます。 |