2003年版
何故比較実験か? タイムドメインYoshii9スピーカーを聴いて素直に瞳ウルウルと感激していているだけで済まないのが「自分なりにみる」と言うルンル会員の性(さが)です。権威のある人が評価しているから良いんだと先入観を持つと正しくみたり聴いたり出来ないと思っています。20年以上オーディオの世界から遠ざかっていたのですがYoshii9を手に入れてから復活しました。確かに良い音だとは思うのですが、ONKYOの研究室でGS−1(Yoshii9の前身)を聴いた時に感じた違和感の根拠をはっきりさせたいと比較テストを始めました。 比較するための条件 音質だけで言えばCD/LPの中身によってYoshii9が良いものもあれば、パイオニアの方が迫力があって心地よい物もあり、その時の気分に合わせて聴くと言うのが正解だと思います。Yoshii9が従来のスピーカーと違うのは音の奥行きと言うか立体感です、但しステレオである事と録音状態が良いと言う条件を満たしたCD/LPをかけた時に際立ちます。モノラルや録音状態の悪いものをかけた時には従来のスピーカーの方が良い音に聞こえる場合も多々あります。 違和感の根拠 中島みゆき「銀の龍の背に乗って」は、たぶん従来の大型スピーカーで聴いた方が迫力が有る、ドラマチックと感じる事と思います。エレクトリックベース、ドラムスがボンボンと響く中であまり声量の無い声で歌っているのが妙に合っていて、タイムドメインスピーカーでは声が強調されてバランスが悪くなります。タイムドメインスピーカーは下手な歌手のものは聴けないと言う神話がありますが、殆どのライブではエレクトリック楽器を通常のスピーカーで増幅した音を聴く訳ですから、その音に耳が慣れていると言う事でしょうか。 |