タイムドメインスピーカー
の使い方(設定・準備)

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新規購入された方
へのご注意

 タイムドメインスピーカーは慣らし運転が必要です。口径の割りに振幅が大きいので、購入当初は動きが硬く低音の量感が不足しているように感じます。 使用時間や頻度にもよりますが、3〜10ヶ月使い込まないと本来の音が出ないようです。Yoshii9を新しく購入した方からデモ機ほどコーン紙が動かないとメールで相談を受けた事から、当方の経験と合わせて分かった事です。miniやLightも同様です・・・この現象をエージングと言います。
Yoshii9スピーカー

このコーナーを作った理由
 タイムドメインスピーカーは音源に忠実です。録音状態の良し悪し、プレーヤーの癖、接続の不備等がそのまま音に出てしまいます。オーディオマニアは高価なプレーヤーだから当然良い音が出ていると信じ込んでいて癖には気付いていない場合があります。このようなマイナス要因を排除し、出来る限り良好な状態で使用する参考になればとUPしました。

基本的なスタンス
 開発者の由井さんから直接聞いた話と、何回かの接触の中で観察したハードやソフトの扱い方を元に、小学3年生で手巻き蓄音機の音質改善にチャレンジした時から始まる、当方の60年以上にわたる音遍歴で培った耳と経験で独自に判断して記述しています。基本的に毎月の小遣いの範囲でチャレンジできる初歩的な内容の提案です。 家まで改造してしまうようなマニア向きの記述ではありません。
株式会社タイムドメインのホームページ
タイムドメイン社オリジナル使用説明

※タイムドメインスピーカーについて分かり
やすい取材記事があります。

マーカーを塗ったCD
CDクリーナー液で記録面
の汚れを拭き取ります。
(必ず放射状に)
音源の条件を改善する@
CDは三菱uniPOSCA等の水性顔料マーカーを透明部分に塗布すると音に厚みが出て耳障りな音が円やかになります。

但し中央の穴の切断面にマーカーが付くとデッキタイプのプレーヤーの場合エラーになることがあります。その時はガーゼを割り箸に巻きつけて拭き取ります。

タイムドメインのホームページでは中央の切断面に塗布する事を薦めていますが、上蓋を開けてCDを回転軸に差し込むプレーヤーに限って有効な手段です。
マーカーは塗りすぎない事
 マーカー塗布部分を広げすぎると音が籠もりますので拭き取り易い緑色か紫色がお薦めです。最初は中央の穴の周囲を線で丸く塗り、それでもうるさい時は透明部分の丸い線に添って円を描き 、次は外周切断面、最後に中央の透明部分を塗りつぶす、このように順次音を確認しながら塗布します。
タイムドメイン社オリジナル〜音質向上まじない用
マーカーペン〜

プレーヤーにもまじない用マーカーペンを塗布した
レポート
CDプレーヤーの読み取り
レンズは何時もキレイに

 いくらCDソフトの状態を良くしてもプレーヤーの読み取りレンズが汚れていたら、音が飛んだりして安心して聴く事が出来ません。コンパクトCDプレーヤーの場合はクリーニングCDで簡単に掃除可能ですが、デッキタイプの場合はエラーになってクリーニングが出来ない場合があります。プレーヤーの蓋を外して、綿棒に湿式クリーニングCDのクリーニング液を少しだけつけてレンズを軽く拭きます。その後すぐに綿棒の乾いた側で優しく乾拭きをします。
力を入れ過ぎるとレンズがずれて最悪の場合再生でき
なくなります。
LPレコードの音質改善キット
音源の条件を改善するA
レコードは出荷時の保護膜を取るのと溝に溜まった古い埃を取るために、中性洗剤をガーゼにつけて溝に沿って丁寧にぬぐった後、水道でジャージャーと洗います。乾いた大量のガーゼを用意しておいて水分が完全に無くなるまで拭き取ります。(溝に沿って左回りに)拭き取った直後は少しふやけている?ようで音に締りが無いので少し時間をおいてから針を通した方が良いでしょう。
雑音の発生を押さえる
Yoshii9アンプの電源部とアンプはできるだけ離します。CD・LP・カセットプレーヤーも電源部から離します。アンプと各プレーヤーの接続ケーブルは極端に長くしない。設置の都合で延長する場合は音を確認しながら実施。

接続面の汚れも影響します
接続ケーブルの接点が汚れていたら接点復活材で綺麗に拭きます。いったん抜いてさしなおすと音が良くなることもあります。より効果があるのは開発:熱研、販売元クリプトン“SETTEN”と言う接点改質剤を塗布する事です。カーボンでコートされたダイヤモンドの微粒子が導通面積を拡大すると言う事で確かに音質が改善するのを確認しました 。(かなり高価ですが10年使えます)


ステレオミニプラグの接触
不良は特に気をつける

 ピンプラグは接触面が広いのであまり大きなトラブルは少ないのですが、ステレオミニプラグは表面の酸化などによる接触不良に伴い片チャンネル音が出ない、異音が発生する、音がこもると言った現象が頻繁に起こります。普段聴く程度の音量に上げて、再生していない状態でジー、ブーン、パチパチ等と音が出ていたら何らかのトラブルが発生しています。正常なら何も聴こえません、普段聴くよりもはるかにボリュームを上げた時にシャーと言うホワイトノイズが聴こえたらOKです。 対策は先に記述した接点改良剤で80%解決します、後の20%は知識不足による接続の間違いかプレーヤーの性能が低くすぎる場合です。DVDプレーヤーを使っている場合は、画像用のピンプラグをテレビに繋いだ時に雑音が発生することがあります。CD再生が中心の場合はDVD再生時以外は接続を外すか、テレビにアース線を接続して雑音が出ないようにしてください。
各種ケーブルは
縒り合わせない事

 Yoshii9の細いスピーカーケーブルの+−が何故単独になっているのかは縒り合わせない為です。外部機器からのケーブルやプレーヤーの電源コードと一緒にスピーカーケーブルをまとめたい誘惑に駆られる事と思いますが音が濁ります。見栄えは悪くなりますが各種ケーブルはバラバラに床に這わせると音がすっきりします。

アナログLPプレーヤー
の変な設置方法

 レコードプレーヤーはハウリングが発生しないので脚のクッション部分を取り除いて高さが均一な硬い物の上に置きます。当方は由井先生の言う単一乾電池を3本並べる方法にしました。最前面に2本と、アームベースの左側に1本を、三角形になるように配置したらしっかり安定しました。更にターンテーブルのゴム製マットを取り除き10円玉3個を三角形に配置した上にレコードを乗せます。(写真有ります)
タイムドメイン推薦のAIWA PX-E880は非常に良くできたプレーヤーですが生産が完了しています。後継機はオーディオテクニカ AT-PL300です。
タイムドメイン社の〜アナログレコードプレーヤー使い
こなしマニュアル〜

聴く部屋に合った配置
背後壁面からは30cm以上離します。スピーカー間は広げ過ぎない方が良いようです。30〜70cmの範囲で。
左右壁面からは等距離に
音がクリアーなので壁面からの反射が左右のバランスを崩す場合があります。ほぼ左右対象に配置するのがコツです。ちなみに我が関西間四畳半のリスニングルームにおけるベスト配置は、背後壁面より40cm、スピーカー間隔35cm、リスニング位置はスピーカーから1.8〜2m離れたところです。但し無指向性なので実際にはどの位置で聴いても立体感を感じる事ができます。
スピーカーの特性を知る
時には物足りなさを感じる場合があります。電子楽器の低音はタイムドメインスピーカーではまともに表現できません。迫力を感じるまで音量を上げると突然音が歪みます。ヘヴィーメタルや電子楽器を多用するミュージシャンのCD/LPを好んで聴く方にはタイムドメインスピーカーは不向きです。

不適切な設置場所
天井が袋状になった床の間や鴨居のある続き部屋の向こうにスピーカーを置いて手前の部屋で聴くと音が籠もります。リスナーと同一空間で、上が遮られていない場所に設置します。

設置についてはタイムドメイン社のページの方が詳細に記述されています。
タイムドメイン社オリジナル使用説明

CDプレーヤーとの
接続方法によって
低音の出方が違います

  この他のページでもタイムドメインYoshii9の低音不足について記述しましたが・・・プレーヤーとの接続に問題がありました。タイムドメイン推薦のSONYのコンパクトCDプレーヤー D-E999をYahooのオークションで入手して聴いてみたら、音は歪むし平板な音しかでないし・・こんなものかと思っていたら・・大間違いでした!!

 音飛び防止機能を短い方に切り替えて、イヤホーンジャックに繋いでいたのをラインアウトに変えてみると、低音が出るようになりました。
miniとlightの場合は
イヤホーンジャックの方が便利

 さらに凄いのがSONYのDVDプレーヤーPBD-V30です。D-E999も良い音ですが、PBD-V30と比べると音が荒削りに聴こえます(但しこちらが合うCDも有ります)。 立体感、臨場感も増し、高音も良く出ているのに耳障りではなく、低音は更に豊かになります。

DVDプレーヤーがお勧め
 色々とテストした結果、全般にDVDプレーヤーは聴き易い音になります。相性の良いCDプレーヤーをオークション等で入手するのは大変なので、DVDプレーヤーから探す方が簡単です。但し音は少し雑になります、D-E999(参考落札価8000円前後)やPBD-V30(参考落札価16000円)を頑張って入手できればベストです。

リスニングポイント
 Yoshii9は無指向性スピーカーで、平面のリスニング位置は360度何処でもほぼ同条件で聴こえます。過去にも無指向性スピーカーと称する物は有りましたが、寝ぼけた音の物が殆どでした。これほどクリアーな音の無指向性スピーカーは初めてです。

聴く高さで印象が
かなり変わります

 スピーカーの取り付け位置からやや下、つまり床に普通に座った高さからソファーに腰掛けた高さが最も自然な音に聴こえます。立ち上がって聴くと紙臭い音(?)になり、床に寝転ぶとクリアーさが落ちます、これは音源と耳の角度の問題と思われます。

Yoshii9の保護
カバーの事

 お店や小さな子供のいる処ではスピーカーに触られる恐れがありますが、保護ネットを外した方が音は良いように感じます。あんなに小さなものですが、外すとパッと音が身近に感じられるようになります。 立って聴いた時の紙臭さもやや押さえられます。触られる恐れが無くて、見栄えを気にしない場合は外されたらいかがでしょう。

外部機器との接続
 CDウォークマン及びCDデッキに繋ぐ場合、mini及びlightはイヤホーンジャックに繋ぐと手元で音量調整ができるので便利です。DVDデッキ及びレコードプレーヤーはイヤホーンジャックが有りませんので接続部品を入手してラインアウトに接続します。Yoshii9の場合はラインアウトからの出力を@かAどちらに繋いでも変りはありません 。製品には接続ケーブルが付いていませんので、以下の3種類を用意すると大抵の物に接続できます。コードの両端にステレオミニプラグが付いたもの、色分けされたステレオ用のピンプラグ、片方がステレオミニプラグでもう一方がステレオピンプラグになったもの。

 ミニプラグは抜き差ししているうちに接触不良が時々起こるようになります。先にご紹介した接点改質剤“SETTEN”を塗布するとミニプラグの接触不良が少なくなります。
オーディオケーブルはメーカー製で
上の画像はTIMEDOMAINのホームページから無断借用しました

接続ケーブルは音響
メーカーのものを

 接続ケーブルはSONYもしくは日本ビクター製がお勧めです。 ホームセンターで販売されているELPAと言う製品は接触不良が頻繁に起こり、タイムドメインスピーカーに繋ぐと甲高いヒステリックな音になりますので不向きです。使用しているケーブルの接続面が酸化して黒ずんでいる場合は接点復活財をスプレーして暫く経ってから不織布で力をいれてふき取ります。その後に接点改質剤“SETTEN”を塗布すると完璧です。

mini及びlightとアナログ
LPプレーヤーの接続

便利なケーブル
 電気店で写真の部品が入手できます。メスのRとLのピンプラグとステレオミニプラグがついています。プレーヤーからの出力をメスのピンプラグに差込み、スピーカーのミニプラグを、ミニプラグとミニプラグを接続する部品で繋ぐとOKです。

アナログLPプレーヤーは
イコライザーの付いたもの

 mini/lightもYoshii9も同じですがフォノイコライザーアンプが内蔵されたプレーヤーでないと繋いでも音は殆ど聴こえません。 内蔵されていない場合はMMカートリッジ用フォノイコライザーと言う物を接続します。内蔵されている物でもAUX単子用の出力に切り替えておく必要があります。さらにカートリッジがムービングコイルタイプで0.15〜0.7mmv程度の出力の時は 昇圧トランスをつける必要があります。これ等の器機は DENON(MCカートリッジ昇圧トランス)、オーディオテクニカ (フォノイコライザー)、等がネットで注文できます。   MCカートリッジで色々と苦労しても安物のレコードプレーヤーの方が良い音がする場合もあります。

アースについて
 通常のオーディオ機器はアースを接続するのが常識になっていますがYoshii9アンプ、CDプレーヤーについては、アース線を接続すると音がこもります。但し、MCカートリッジ付のLPプレーヤーは必ずアースを接続する必要があります。昇圧トランスなど機材全てにアース線を接続しないと異音が発生します。ターンテーブルについても質の悪いものを使用すると不快なノイズが発生する場合があります。MCカートリッジに見合った機材に買い換える必要があります。LPレコードに刻まれた音と、ゴミによるスクラッチノイズ以外の音が連続して発生する場合は原因を調べて適切に対処しないとアナログ音源の良さを楽しむ事ができません。タイムドメインが薦めている安価なフルオートレコードプレーヤーはアースを必要としません。

スピカーケーブルの延長
 配置の関係でスピーカーのケーブルを安易に延長すると 音質が劣化する可能性があります 。ケーブルは極細のライカル線というものをメーカーで取り付けて貰うのがベストです。自信の有る方は、オヤイデ電気でライカル線RSCB 0.2 Sqを 購入して、最短距離で延長する事もできます。

音の良いCDをかける
 当たり前の話ですが、ソース通りに忠実に再生しますので録音状態の悪いものが元より良くなるという事は絶対に有りません。古い録音でも録音技師のセンスが良くて、はっとするほど生々しい音がする物も有りますし最近のものでも、コピーガードがかかっていてつまらない音のCDもあります。輸入盤は音質を損ねるガードをかけていません。
タイムドメイン社が試聴用に使っているCDは
音の良いものばかりです。

但し電子楽器の重低音は
十分に表現できません。

 ヘヴィーメタルや、電子楽器の重低音が含まれた音源は、Yoshii9で満足できる再生はできません。電気楽器や電子楽器を多用する音源を好む方に、タイムドメイン社製のスピーカーはお勧めしません。

タイムドメインスピーカー
の 使い方(設定・準備)
タイムドメイン
miniの使い方
タイムドメインスピー
カーを5.1チャンネルに
Yoshii9の使い方
(邪道編・低音の補強)
デジタル接続で
アナログ的に
TIMEDOMAIN
lightは凄い
ムービングコイル
カートリッジとの接続
ガイア シンフォ
ニーとGSー1
K氏からの投稿・
mini実験室
BOSEとTIME
DOMAINの対決
まじないペンと
プレーヤー
Yshii9で
サラウンド
Yoshii9の罰
当たりな使い方
超小型オーディオ
システム
Yoshii9で
たまゆらが
mini はしっかりと
タイムドメインの音だ!
USEDオーディオ
システムの薦め
“SETTEN”は本物です

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