日本人向きパイプ用ブレンド葉

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ブレンド比率集

何となくつくったブレンド葉が、まるで和食の趣
 様々な銘柄のパイプ煙草を喫いましたが、これだ!!と言える葉を見つける事ができませんでした。手の込んだソースを掛けた欧州料理のような葉ばかりで、ご飯、味噌汁、焼き魚、漬物のようにシンプルな和食風の葉とは出会えなかったのです。それなら、自分でブレンドして創るしかないと考えました。
ブレンドしたパイプタバコ葉
適当に間隔をあけてブレンド作業をしています。冷暗所に常時1.5〜2kgのブレンド葉をストックしています。

自家ブレンドをして気付いた事
多くのパイプスモーカーは好みの製品が見つかるまで探しますが、100%満足できるものには出会えず、何時までも探し続けるか、妥協できる数点に絞って探すのを諦めます。近くで入手できるものだけを喫って、パイプ喫煙はこんなものだと納得する人も多いようです。
自家ブレンドは好みの変化に合わせて、いくらでも味を変える事が出来ます。
国内で自家ブレンドにチャレンジしているのは少数派で、その殆どは国内で入手できる50g缶の葉でブレンドをしている為に作る量が少なく、ブレンド後の長期にわたる味の変化を体験されていないようです。
ブレンドに使うのはベースにバージニア、バーレー、オリエント、味付けや調味料的に使うのがラタキア、ペリク、両方の要素を持っているのが無着香のブラックキャベンディッシュと原材料は僅かです。産地やカットによる違いを無視すれば、最も安価な葉を使って、無数の組み合わせの自家ブレンドを作る事が可能です。
※着香系は好みではありませんので、所謂イングリッシュ・ミクスチャーで主に使用される葉をストックしています。
※ブレンドは理屈で考えると失敗します。試行錯誤を重ねていく内に、突然美味しい組み合わせが見つかります。そこで止まらず、更に試行錯誤を続けていると、世界で誰も喫ったことが無い傑作が誕生するかもしれません。

オリジナルブレンド第一弾:bowsミックスチュアNo.1
ベースは癖の無い白米のようなバージニアNo.1
(50%)・・・現在は使っていません。
 ベースにする葉は、安価で常に煙草店に置いていて、製造中止になる恐れの無いマクバレンのバージニアNo.1が使い易そうだと考えました。ソフトで甘い味の人気銘柄です。この葉はバージニアに少量のバーレイ葉を混ぜたブレンド葉ですが、何故かラタキア+ペリックとの相性が良く、どんなパイプで喫っても美味しく、飽きないブレンド葉になります。
マクバレンバージニアNo1
干物、焼き魚、鰹節の要素は、煙草の葉を燻製したラタキア葉(40%)
  正露丸のような臭いで嫌だと言う人も多いようですが、私はラタキア葉が入っていないと美味しいと感じることが出来ません。日本では煙草葉を量り売りする事は禁じられています。ラタキア葉の入手は高価な缶入り50gを購入するか、バルク葉(量り売り)を個人輸入するしかありません。Cornell &Diehl : Latakia 8.0oz(227g) $26.75、入手はSmokingpipes.com のバルク葉のページ、もしくはhttps://www.4noggins.com/blending-latakia.aspx

漬物や味噌の要素はタバコの葉を加圧醗酵させたペリック(ペリク/ペリーク)葉(10%)
 ウイスキーの樽に詰め込んで、タバコの葉を1年間加圧醗酵させたものがペリック葉です。元々は特定の地域のネイティブアメリカンが、木の穴に煙草葉を詰め込み、空気が漏れない様に栓をして造っていたタバコ葉の漬物です。そのままの臭いはラタキアよりも強烈ですが、混合比率が5〜10%なので仄かに香る程度になります。入手は50g缶入りかCornell &Diehl Granulated Perique 8.0oz $26.75、Smokingpipes.com のバルク葉のページ、もしくはhttps://4noggins.com/catalogsearch/result/?q=PERIQUE

3種を丹念に混ぜ合わせて完成です
 バージニアNo. 1はやや細長く裁断されていますが 、ブレンド専用のラタキアとペリックはかなり細かく裁断されていますので、とにかく丹念にかき混ぜるだけです。バージニアNo. 1を50%:ラタキア40%:ペリック10%と言う比率で、実にシンプルな組み合わせです。日本人が昔から食べてきた和食風の、飽きない味のブレンド葉になりました。
進化し続けるオリジナルブレンド:bowsミックスチュア
bowsミックスチュアの種類が増え続けるので別に比率集のページを作りました。

密閉容器
ブレンド葉の管理に最適な密閉容器
 タケヤ化学工業:フレッシュロック、サイズは300ml〜4.0lまで各種あります。熱に弱いので、熱湯を入れたり、電子レンジには絶対かけないようにと書かれています。ホームセンター、アマゾン等で入手できます。軽く扱いやすい容器で、密閉状態は良好です。ブレンドした葉は1週間経過すると、それぞれの葉の長所が交じり合い、喫えるようになります。更に1ヶ月ほど経過するとマイルドで落ち着いた味になります。そして半年が経過した時に本来の味になります。その後も変化は続くと考えられますが、途中で喫い切ってしまう為に年単位の変化は不明です。
ブレンド後の湿度管理と保管方法
 ブレンドした葉はNo.8〜10のポリ袋に小分けして密閉容器に詰めます。容器は糠漬けと同じように冷暗所に置きます。湿度60%程度になるように、ヒュミドールと言う加湿グッズを密閉容器に1〜2個入れます。糠漬けのように時々かき混ぜる必要はありません、振ってもいけません、静かに最低一周間かけて熟成させます。使用する時は小分けにしたポリ袋を一個取り出して、持ち運びできるサイズの密閉容器に入れます。残りの葉は長期熟成させるほど美味しくなります。

個人輸入しなくても喫い易いブレンドが作れる裏技
 煙草専門店なら必ず置いているチェ・シャグ=バーレー、バージニア、オリエンタル、メリーランド葉を使用と、アメリカンスピリットペリック・シャグ=バージニア90%、ペリック10%使用を混合すると、刺激の少ない喫い易いブレンド煙草になります。チェ・シャグは25gで680円、アメリカンスピリットペリック・シャグは40gで1160円です。チェ・シャグ2袋とアメスピペリック・シャグ1袋を混ぜ合わせると、2,520円で90gのブレンドが出来ます。通販だと送料が高くつきますので、煙草専門店で購入する事をお勧めします。友人はこのブレンドにチェリックと言う名前を付けました。何故、喫い易いブレンドになるのかは、少し辛くて刺激の強いアメリカンスピリットペリックに、刺激が少ないチェを混ぜる事で、吸い易くなるという訳です。ペリックの比率は5%弱になりますが、脳へのプラス効果は期待できます。
※アメリカンスピリットペリクの販売が終了しましたのでTORBEN DANSKのペリク50g缶を購入するか、アメリカからブレンド用ペリク葉を個人輸入するしかありません。  
シャグ葉でブレンド

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メール:m168@oregan o.ocn.ne.jp 富田英之

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